2010年02月27日

『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン

『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン著/代田亜香子訳

愛することで、愛を見つけるような。
どこにいてもひたむきな生き方をする主人公のコリーが愛おしくなります。

舞台は現代インド。少女コリーの目線で語られます。
口減らしのために13歳で結婚させられ、すぐに未亡人に。
その後も姑にいじめぬかれて、あげく未亡人の町に捨てられ…

…と、あらすじは悲惨なんだけれど、
インドの季節や風景、コリーの心の揺れ、
彼女が折々に縫うキルトの様子がとてもカラフルに描かれていて
まるで絵本を読んでいるみたい。
心が温かくなる。


作者は詩人で児童文学を多数書いているアメリカのグロリア・ウィーラン。
インド・ヴリンダーヴァンという町に捨てられる未亡人達の記事が頭に残っていたとき、
ニューヨークで行われていたインドキルト展に出会い、このお話が生まれたんだそう。
タイトルはインドの偉大な詩人、ラビンドラナート・タゴールの詩の一節から。


Many are the human speeches I've heard migrating
  in flocks, flying on invisible tracks
from obscure pasts to distant inchoate futures.
  And within myself I've heard
                    day and night
  in the company of countless birds
a homeless bird speeding through light and dark
  from one unknown shore to yet another.
On cosmic wings a refrain echoes through space:
'Not here, no, but somewhere, somewhere else!'

グロリア・ウィーランのホームページより引用)

帰る巣のない鳥 "homeless bird" のようなコリーの
寄る辺のない心が羽ばたいていく先は…
手にとって読んでみて下さいね。
posted by みおちく at 17:05| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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