2013年06月12日

『ふたりは屋根裏部屋で』

異世界ファンタジー、大好き。
特に、ここではないどこかに紛れ込んじゃうお話って、これぞファンタジー!!と私は思う。

『ふたりは屋根裏部屋で』では、迷いこむ先は50年くらいの、ちょっと前の日本。

日本版「時の旅人」(アリスン・アトリー著)って感じ。

伊東のマンションで暮らしていたエリが、東京の古い洋館に家族と引っ越してきて…

ってお話し。

伊豆の海の近くから東京に越してくるって設定、こういうお話しにしては珍しい。
田舎から都会ってのがなんか、今っぽい。

引っ越してきて学校に通わなきゃいけなくて、そこで出てくるエリの強がりとか悩みも、めちゃめちゃ普通で共感できる。

普通なことが丁寧に描かれてる作品。
普通だから、過去に紛れ込んだ時の色鮮やかさが増すのかな。
60年前の同じ洋館に住んでる少女との出会い。触れ合い。

日本の素敵なファンタジー。
復刊ドットコムから復刊!
再開できて嬉しい児童書でした。

『ふたりは屋根裏部屋で』
さとうまきこ 著
牧野鈴子 絵
出版社 復刊ドットコム
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posted by みおちく at 09:40| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月27日

『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン

『家なき鳥』 グロリア・ウィーラン著/代田亜香子訳

愛することで、愛を見つけるような。
どこにいてもひたむきな生き方をする主人公のコリーが愛おしくなります。

舞台は現代インド。少女コリーの目線で語られます。
口減らしのために13歳で結婚させられ、すぐに未亡人に。
その後も姑にいじめぬかれて、あげく未亡人の町に捨てられ…

…と、あらすじは悲惨なんだけれど、
インドの季節や風景、コリーの心の揺れ、
彼女が折々に縫うキルトの様子がとてもカラフルに描かれていて
まるで絵本を読んでいるみたい。
心が温かくなる。


作者は詩人で児童文学を多数書いているアメリカのグロリア・ウィーラン。
インド・ヴリンダーヴァンという町に捨てられる未亡人達の記事が頭に残っていたとき、
ニューヨークで行われていたインドキルト展に出会い、このお話が生まれたんだそう。
タイトルはインドの偉大な詩人、ラビンドラナート・タゴールの詩の一節から。


Many are the human speeches I've heard migrating
  in flocks, flying on invisible tracks
from obscure pasts to distant inchoate futures.
  And within myself I've heard
                    day and night
  in the company of countless birds
a homeless bird speeding through light and dark
  from one unknown shore to yet another.
On cosmic wings a refrain echoes through space:
'Not here, no, but somewhere, somewhere else!'

グロリア・ウィーランのホームページより引用)

帰る巣のない鳥 "homeless bird" のようなコリーの
寄る辺のない心が羽ばたいていく先は…
手にとって読んでみて下さいね。
posted by みおちく at 17:05| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月30日

『宇宙のみなしご』 森絵都

お隣のお庭の物入れの上で目撃!
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猫・お昼寝中
なんとも気持ち良さそう〜!!
猫はいいなぁ、屋根の上なんてヒラリッだもんね。

それでふと思い出し…
ニヤッとつぶやいてみました。

「私には屋根がある」


『宇宙のみなしご』 森絵都 (講談社)より
自分の力でキラキラ輝く勇気をもらえるセリフです。

陽子と弟のリンのあいだの小さい頃からのルール、それは
「退屈に負けないこと。
 自分たちの力でおもしろいことを考え続けること。」
 ワクワクむずむずした衝動、我慢しないこと。

そしてある深夜…
「夜空にうかぶお月さまだけが、片目をあけたような半月…
と、いきなり屋根の上で小さな影がもそっと動いた。
猫。
放っておけば月までいってしまいそうなしなやかさで一匹の猫が屋根の上をちょろちょろしている。」

「気持ちよさそう」とつぶやいた瞬間、ふと陽子に降ってきたひらめき。
だいそれたひらめき。

あ〜〜その瞬間!ひらめいちゃった瞬間!
読んでる私も、そのワクワク、興奮を思うといてもたってもいられなくなるよ〜。
「屋根のぼり」
真夜中に、なんの意味もなく、人んちの屋根にのぼる。
この意味わかんなさ!!!


「私には屋根がある」
この言葉がストーリーの中で、キラリと輝いている。
陽子にとって屋根が持つ意味も少しずつ変化していく。


会社とか仕事とか日常とかままならないとき、
大胆不敵に、唱えてみて。
「私には屋根がある」

posted by みおちく at 11:04| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月07日

『課長の厄年』 かんべむさし

主人公は43歳のサラリーマン
厄年のドツボにはまってもがく、あがく。
必死ですよ。
なんとか浮上しようと色んな本を読みあさる。

「実用サクセス小説」との副題
読めばナルホド〜。
「夢をかなえるゾウ」みたいなコンセプト

ガネーシャが導いてくれるのもよいけど、
こちらの課長の、なんとか自分で頑張ってるとこなんか、
すごく勇気をもらえます。
極めて日本的なサラリーマンの苦悩がね
なんともね
共感を呼ぶんです

『課長の厄年』 かんべむさし
光文社

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2009年03月26日

『ミッキーマウスの憂鬱』松岡圭祐

キャスト同士の確執、正社員の保身、夢の国の裏の現実。
バイト初日からやる気が空回りの後藤大輔。

な〜んて全てひっくるめての
青春・成長ストーリー。

『ミッキーマウスの憂鬱』
松岡圭祐
新潮社
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2009年03月23日

『田宮模型の仕事』 田宮俊作

ミニ四駆で有名なタミヤ!
日本の木製模型屋が
世界のTAMIYAとして名を馳せるまで。

模型が好きということ、
細部までのこだわり、
そして実物への想いの投影。

ソ連戦車の実物が見られる!という情報があれば
中東戦争直後のイスラエルまで駆けつけます!
冷戦最中、ソ連大使館に戦車の資料が欲しいと
嘆願して、警官に目をつけられたり…。

なんだかおもちゃに夢中な男の子そのままで、
頭をなでたくなっちゃいます。

読めば「とことん力」、アップです。

『田宮模型の仕事‐木製模型からミニ四駆まで』
田宮俊作
ネスコ発行・文藝春秋発売
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2009年03月07日

『源平の風 白狐魔記』斉藤洋

時は源平の頃。
仙人に弟子入りしたキツネの物語。

とはいえこの仙人、かなりユルめ。
曰わく「滝にうたれて苦しむのは、
温泉につかって気持ちよがるのと同じだ」とのこと。
キツネの頭は「???」

力試しに人里に出ても、疑問は沢山。
どうして人間は兄弟で縄張り争いするんだろ?
食べもしないのに殺しあうのは?
なんで信忠は義経のために命を落としたがるんだろ?

・・・

まっすぐなキツネがかわいいの。
斉藤洋さんの
可愛い子には旅をさせろ的な成長物語、大好きです。
アニメにもなった
『ルドルフとイッパイアッテナ』を書いた人だよ。
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2009年02月24日

『メロンパンの真実』東嶋和子

メロンパン大好きハートたち(複数ハート)
あの、サクッとした外側と、フワァッとした中身の、あいだが、好きなのだ。

時間がたって、へにょんとしても
トースターで焼けば、復活グッド(上向き矢印)なところも、いいよね。

↑これって、外がクッキー生地、中がパン生地という
 メロンパンならではの利点なんだって。
 クッキー生地が、中の水分を守ってくれるのだ。

ってなことも学べちゃいました。

『メロンパンの真実』 東嶋和子
講談社文庫
posted by みおちく at 13:38| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月18日

『闘う物理学者』 竹内薫

頑固だったり、ボンゴの名手だったり、
スキャンダルまみれだったり、かなり嫉妬深かったり…
素朴で哲学的で空気なんか読まない、
愛すべき知への冒険者たち。

問題:上記、どれが誰に当てはまるでしょう♪
マリー・キュリー、ゲルマン、朝永振一郎、ファインマン

『闘う物理学者 天才たちの華麗なる喧嘩』
竹内薫(日本実業出版社)
posted by みおちく at 16:51| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

『おもいついたら そのときに!』西内ミナミ

絵本だけど、これすごい!私の理想とするおばあちゃまだよ!
人生楽しいよ〜。思いついたことはすぐ形にするの。
しかもめっちゃポジティブ!

しかしその潤沢な資金はどこから??
きっと若い頃から、家族に友達に恋人にパトロンに夫に
とにかく周りを巻き込んで遊んで商売して、
いつの間にかお金も回ってるんだ!

viva ポジティブ life ☆

『おもいついたら そのときに!』
西内ミナミ 作・西巻茅子 絵 (こぐま社)
posted by みおちく at 19:36| Comment(0) | 読書の感想☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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